こんにちは、キャリアコンサルタントのとしです。
働き方の多様化が進む中で、オンライン面談の機会が急増しています。転職面接はもちろん、在宅勤務での上司・部下との1on1、オンラインカウンセリングなど、対面ではない「画面越しの対話」が日常になりつつありますよね。
しかし、こんな悩みはありませんか?
- オンラインだと相手の反応がわかりにくい
- 話が一方通行になってしまう
- 表情やリアクションが伝わっているか不安
実はこのような悩み、“少しの工夫”で解決できます!
本記事では、キャリア支援の現場で数百名の面談をしてきた私が、**「信頼感を高めるオンラインコミュニケーションのコツ」**を具体的に解説します。
なぜオンラインだと信頼関係が築きにくいのか?
オンライン面談では、以下のような障壁が生まれます。
- 非言語情報(表情・身振り・空気感)が伝わりにくい
- 話すタイミングがかぶりやすく、相手のペースがつかみにくい
- ネット環境によるラグや音質の問題
つまり、“リアルで自然にできていたこと”が通じにくくなるのがオンライン面談の落とし穴なのです。
信頼感を高める「話し方」のポイント
1. ゆっくり・はっきり・結論から話す
オンラインでは音声の遅延や聞き取りにくさがあるため、「ゆっくり」「明瞭に」話すことが第一歩。
- ×「えーっとですね、あの、たとえば…」
- 〇「まず、結論から申し上げます。」
先に結論を言い、その後に理由や背景を補足することで、相手が話を理解しやすくなります。

話の基本は、結論→理由→例→結論というふうに話していくとうまく伝わります。
2. 適度な間を意識する
オンラインではリアクションが遅れがちなので、相手の返答や表情を待つ“間”を作ることが重要です。
「今の点、いかがでしょうか?」と投げかけることで、双方向の会話が生まれやすくなります。
余談ですが、恋愛でも沈黙が怖くてとにかく話し続けないとと思ってしまう方も存在します。
面接と恋愛って似ていて・・・そんなことはさておき
実は適度な沈黙(間)は必要なんです。
なぜ間が必要なのかと言いますとその間にお互い頭の整理ができるからです!
ところが沈黙(間)がないと整理する時間がなく面接官側も話の理解が追いつかないまま次の話題に入ってしまいます。
なので適度な間が必要なのです。
信頼感を生む「聞き方」のポイント
1. あいづちと表情を意識的に使う
リアル面談以上に、“反応が見える化”されていないオンラインでは「見せるあいづち」が効果的です。
- うなずき(首を上下に動かす)
- 「はい」「なるほど」「そうなんですね」など、声での共感表現
- 柔らかな表情でのリアクション

特に画面越しでは、リアクションがない=関心がないと誤解されるリスクがあるので、オーバーリアクション気味がちょうど良いです。
2. 相手の言葉を「繰り返す・要約する」
信頼感を築くには、「私はあなたの話をきちんと理解しています」という姿勢を見せることがカギ。
たとえば…
- 相手「最近、仕事のやる気が起きなくて…」
- 自分「そうなんですね。“やる気が起きない”というのは、どんなときに感じますか?」
こうした**言い換え・要約(リフレーズ)**が、相手に「話をちゃんと聞いてくれている」と安心感を与えます。
面談冒頭の“安心感づくり”が成否を分ける
オンライン面談において、最初の3分間が非常に重要です。
- 自己紹介+「今日はよろしくお願いします」の一言
- 相手の通信環境やカメラ・音声状況の確認
- 表情とトーンで「安心して話せる場」をつくる
緊張しているのは相手も同じです。最初に「話しやすい雰囲気」を意識するだけで、面談の満足度が大きく変わります。
よくある失敗例と改善法
失敗例 | 改善ポイント |
---|---|
話すスピードが早くて聞き取りにくい | 一言一言に“区切り”を入れて話す |
無表情・無反応 | 表情とあいづちを意識的に強める |
相手の話をさえぎってしまう | ワンクッション置いて話す:「なるほど、つまり〜ですね?」 |
緊張して言葉が出てこない | 紙にポイントを書いて手元に置いておく |
オンラインでも“信頼される人”になるには?
結論として、オンラインでもリアルでも信頼される人は「相手軸」で話す・聞くことができる人です。
- 「話す」より「聴く」姿勢を大切にする
- 一方通行の会話ではなく、キャッチボールを意識する
- オンラインだからこそ、“見えない部分”を丁寧に補う
この3つを意識するだけで、オンライン面談の質がぐっと向上します。
まとめ:オンライン面談の成功は「ちょっとした意識」から
✅ 結論から話す
ゆっくり・はっきり話す
あいづち+表情で反応を見せる
相手の言葉を繰り返し・要約する
最初の3分間で「安心感」をつくる
信頼されるオンライン面談は、テクニックよりも**「相手への思いやり」**がベースにあります。
現役キャリアコンサルタントとしての実体験から、ぜひこれらのポイントを実践してみてくださいね。
面接練習や転職、就職、職場の悩み相談等こちらでお聞かせください☺️

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